オリックス山本由伸 圧巻の完封締め!球団新15連勝!今季18勝目は優勝への大きな1勝!最短27日V

[ 2021年10月25日 20:33 ]

パ・リーグ   オリックス4―0楽天 ( 2021年10月25日    楽天生命パーク )

初回1死、岡島を一ゴロに抑え、雄叫びを上げる山本(撮影・坂田 高浩)
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 優勝の可能性を残すオリックスの山本由伸投手(23)が今季最終戦となる楽天戦に先発登板。相手先発の田中将大投手(33)との息詰まる投げ合いの中、9回を投げ抜き今季4度目の完封。圧巻の快投で1973年に米田哲也が記録した14連勝の球団記録を抜き、自身15連勝で18勝目を挙げた。この勝利でチームは70勝に到達しロッテが敗れたため首位に浮上。70勝55敗18分け勝率.560でシーズンを終え、25年ぶりとなるリーグ優勝は残り3試合を残すロッテの結果を待つ。

 絶対に負けられない戦いで山本が初回からフルスロットルだ。先頭の山崎への初球、いきなり155キロのストレート。2球目も155キロを投げ込み、5球目のフォークで空振り三振を奪った。これでシーズン通算の三振数を自身初となる「200」の大台に乗せると、その勢いそのまま二塁・安達のエラーはあったものの、好リカバリーで3人で攻撃を終えた。

 3回に山崎に初安打を許したものの、4回に3番・浅村、4番・島内を連続三振に仕留めるなど5回まで散発2安打の無失点。5回に安打で出塁した銀次を若月が二塁で刺すと、グラブを叩き笑顔で相棒を称えた。

 打線は初回から力強い直球とさすがの制球力を見せる田中の前に4回まで宗の中前打だけだったが、5回に中嶋監督が動いた。1死からT―岡田がフルカウントから際どい内角球を見極め歩くと、続く安達の初球にヒットエンドラン。遊ゴロだったものの四球でもらったランナーを気迫の采配で二塁に進めた。この執念の采配がズバリ。7番・紅林が田中のスプリットを泳ぎながらも左前に転がすと二走のT―岡田が、これまた気迫のヘッドスライディングで生還。大きな大きな先制点をもぎ取った。

 1―0の7回に、紅林の2本目となるタイムリーで2点目の援護点をもらった山本はベンチ前でガッツポーズ。9回には1死二、三塁から安達がスクイズ。これが2ランスクイズとなり貴重な2点を追加した。山本は9回まで122球を投げ抜き、今季4度目の完封でシーズンを最高の形で締めた。

 この日ソフトバンクに負けたロッテが残り3戦全勝(勝率.565)か2勝1分け(勝率.561)以外なら勝率で上回り、25年ぶりとなる優勝が決まる。つまりロッテが1敗した時点で優勝。現時点でのオリックスの最短優勝決定日は27日となった。

 山本の前回登板は日本ハム相手に6回116球を投げ1失点で勝敗は付かず。その前の9日ソフトバンク戦で8回2失点の好投を見せ、1973年に米田哲也が記録した14連勝の球団記録に並び17勝目を挙げていた。すでに最多勝のタイトルは確定している。

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