“奇跡のバックホーム”元阪神・横田氏が2度目の闘病を告白…脊髄に腫瘍で6カ月入院

[ 2021年4月26日 10:15 ]

大阪府内の病院を訪問し、患者を激励した元阪神の横田慎太郎氏(2020年 撮影・後藤 大輝)
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 脳腫瘍の闘病を経て、19年に現役を引退した元阪神タイガースの横田慎太郎氏(25)が26日、自身がプロデュースするYouTubeチャンネル「川藤部屋」で脊髄の腫瘍で2度目の闘病生活を送っていたことを告白した。

 「昨年の7月頃から足や腰に強い痛みを感じており、鹿児島の整形外科を受診。脊髄に腫瘍があると言われました」と明かし、関西の病院に入院、治療を開始したという。現役時代と違い「目標にするものがなく苦労した。入院して初めて弱音を吐いた」と苦悩。抗がん剤、放射線治療で体も限界だったというが、母の励ましの言葉もあって6カ月に渡る入院生活を終えて腫瘍は「すべて取れました」と報告した。最後は「今回もたくさんの方に支えられて2度目の命をいただきました。感謝の気持ちでいっぱいです」と周囲のサポートに感謝した。

 横田氏は17年2月の春季キャンプ中に脳腫瘍が判明。手術、入院生活を送り、同年8月下旬には症状が消えて安定した状態となる「寛解」と診断され、プレー再開へリハビリを開始した。懸命にグラウンドを復帰を目指したが、後遺症で視力が低下するなど障壁も多く、19年9月に引退を決断。現役最後の試合となった同年9月26日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦では途中出場したセンターの守備で二塁走者を好返球でアウトにする“奇跡のバックホーム”を披露し、6年間のプロ生活に幕を降ろした。引退後は「僕の経験を話すことで同じ病気の人に勇気や元気を与えたい」と故郷・鹿児島で講演活動などを精力的に行ってきた。

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