“ドーム男”阪神加入の中田 白星量産へ五輪が追い風!東京D、7試合増

[ 2020年1月12日 05:30 ]

鳴尾浜球場で自主トレを公開した中田(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクからトレードで阪神に加入した中田賢一投手(37)が11日に鳴尾浜球場で自主トレを公開し、“ドームの申し子”として白星を量産する決意を示した。

 「いい角度で上がれば、そのままスタンドに吸い込まれるイメージ。低めにしっかり投げるのは、もちろん、高めにしっかり押し込んでいくボールも大事になってくる」

 言い聞かせるように口にしたのは東京ドームでの“心得”だ。巨人戦はもちろん、今季は東京五輪の影響で敵地での横浜戦3試合、ヤクルト戦5試合が振り替えられ、東京ドームは昨季13試合から20試合へ急増した。

 中日、ソフトバンクと過去に在籍したチームは本拠地がドーム球場とあって浮足立つことはない。東京ドームでは通算11試合で2勝4敗、防御率5・29と相性は悪いが、「投げづらい印象はない。あんまり縮こまったような投球をしてたら気持ち良く振られる意識がある。狭い球場ではどんどん押し込んでいく意識で投げていかないと」と攻めの投球で潮目を変える考えだ。

 年明け初のブルペン入りでは早くも捕手を座らせて10球を投げた。若手に負けない仕上がりの早さに覚悟が潜む。「昨年1試合しか上(1軍)で投げてない。上で投げないことにはプロ野球選手としてやりがいはないですし、しっかり上でシーズン投げるつもりでオフからトレーニングしてきてる。その強い気持ちを、2月から表に出していけたら」。柔和な表情の裏に燃えるものがある。(遠藤 礼)

続きを表示

2020年1月12日のニュース