楽天のホリケン、一発芸で正捕手獲る!4年目堀内、師匠・嶋の“厳命”に応える

[ 2019年11月20日 05:30 ]

「正捕手を獲る」と意気込む楽天・堀内
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 楽天の堀内謙伍捕手(22)が19日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、550万円増の年俸1200万円でサインした。今季、捕手ではチーム最多の65試合に出場し、CSではプレミア12で盗塁王に輝いたソフトバンク・周東佑京内野手(23)を刺した強肩を誇る。来季はヤクルトに移籍した師匠の嶋基宏捕手(34)から命じられた正捕手獲りに挑む。(金額は推定)

 楽天から去った師匠に誓う正捕手獲り宣言だ。契約更改を終えた高卒4年目の堀内は堂々と言ってのけた。

 「嶋さんとは1年目のオフから自主トレしたり、お世話になった。その嶋さんがいなくなるので、来年はチャンスだと思う。嶋さんの次は、しっかり正捕手を獲れるよう頑張りたい」。遠投110メートル、二塁送球タイム1・9秒台を誇る強肩。今季は自身だけでなく、チームとしても最多の65試合に出場した。レギュラーシーズンの盗塁阻止率は・357。規定には到達していないが、リーグトップのオリックス・若月の・371に肉薄する数字だ。ソフトバンクとのCSファーストS第3戦でも快足・周東の二盗を阻止した。「スローイングである程度刺せる自信はついた。守備の貢献を評価してくれたと思う」。倍増に近い大幅アップは期待料も込められている。

 10月21日に右肘のクリーニング手術を行い、12月にはキャッチボールを再開する。現在は仙台市内の2軍施設でリハビリトレを行っており、自由契約となってヤクルトに移籍する嶋と会った際には「来年は勝負だぞ!」とハッパを掛けられた。交渉した安部井寛チーム統括本部長からも「(レギュラーを)つかみにいかないといけない。本当に勝負だぞ」と念を押された。

 「嶋さんには捕手としてこうあるべきと何度も教わった。今年はCSにも出たけど、日本シリーズになるとそれ以上の緊張感があると思う。来年は嶋さんを見て感じたことを出していきたい」。課題の打撃を磨き、正捕手をつかむ。名前は謙伍。楽天の「ホリケン」が偉大な先輩の穴を埋める。(伊藤 幸男)

 ◆堀内 謙伍(ほりうち・けんご)1997年(平9)4月15日生まれ、静岡県菊川市出身の22歳。小1から野球を始め、東海大翔洋中ではエース。静岡では1年秋から正捕手となり、2年夏から3季連続甲子園出場。3年夏にはU18W杯に出場し、打率・438、5打点でベストナインに選出された。15年ドラフト4位で楽天入団。昨年9月25日西武戦で初の先発マスク。1メートル74、82キロ。右投げ左打ち。

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2019年11月20日のニュース