【WS舞台裏】旧ユニオン駅跡地のア軍巨大ストア 優勝逃すも大盛況

[ 2019年11月1日 02:30 ]

旧ユニオン駅跡地に作られたアストロズのチームストア
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 アストロズの本拠ミニッツメイド・パークは左翼フェンスまで96メートル。球場から15メートルの距離に旧ユニオン駅の歴史的建造物が隣接しているため、右翼に比べ左翼が極端に狭い造りになっている。

 ヒューストンは19世紀から鉄道交通の中心地として栄え、綿花の集散地だった。ア軍の選手が本塁打を打つたびに、22トンの巨大蒸気機関車が汽笛を鳴らし中堅から左翼ポールに向けて高架を走る演出の由来がそれだ。

 旧ユニオン駅が建設された1911年当時は17路線が集まるビッグターミナルだった。外壁は花こう岩、石灰岩、内部は大理石と重厚な造り。ただ、第2次世界大戦後は鉄道を使う人は激減し1974年には無用の建物となった。

 左翼席の背後から現ユニオン駅にはそのまま歩いて入れる。かつてのメインコンコースは、大リーグ屈指の巨大チームストアとなった。この日、巨大蒸気機関車が走ったのは2回だけ。2年ぶりの世界一こそ逃したが、地元ファンがチームストアで長蛇の列を作った。 (奥田 秀樹通信員) =おわり=

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2019年11月1日のニュース