日本ハム 来秋ドラ1は大船渡・佐々木朗最有力 157キロ右腕に大谷背番11用意も

[ 2018年12月31日 05:30 ]

大船渡の佐々木朗
Photo By スポニチ

 日本ハムが来秋ドラフトで大船渡・佐々木朗希投手(17)を1位指名の最有力候補としていることが30日、分かった。エンゼルスの大谷翔平投手(24)も輩出した岩手生まれの最速157キロ右腕。来年1月上旬に千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われる年頭のスカウト会議でも最上位の評価となることが確実視される。

 佐々木朗については、11月上旬に栗山監督が「俺の中では一番。投げる姿が素敵」とラブコールを送った。すでに球団も最上位の評価を与えている。吉村浩GMは具体名こそ挙げなかったが「もう1位(指名)は、ほぼ決まっているけど、抽選役を決める方が非常に難しい」と話した。

 佐々木朗は今年9月の秋季岩手県大会1回戦、盛岡三戦で自己最速を3キロ上回る157キロを計測。高校2年時では済美・安楽(現楽天)に並ぶ最速タイで、花巻東時代の大谷が3年時に記録した160キロも視界にとらえるなど、スケールは大きい。同大会では3位決定戦で専大北上に敗れて来春のセンバツ出場は絶望的だが「夏は自分が(チームを甲子園に)連れていけるように頑張りたい」とレベルアップに取り組む。先発完投型の本格派投手はチームの補強ポイント。今季は上沢がチームトップの11勝をマークしたが、現時点で絶対的なエースは不在だ。今秋ドラフトでも1位で吉田輝(金足農)、5位で柿木(大阪桐蔭)と潜在能力の高い投手を指名した。

 岩手県出身の大谷が背負った背番号「11」は「球団にとって特別な番号」(吉村GM)ということもあり、現在は空き番号だが、再び同県が生んだスター候補生を獲得できれば与える可能性はある。

 最速150キロ以上を誇る横浜・及川(およかわ)、星稜・奥川、創志学園・西と並び「高校四天王」として各球団がマークする。競合となった際の抽選役は、栗山監督のほか、昨年ドラフトで清宮を引き当てた木田投手チーフコーチ、さらに侍ジャパン監督でもある稲葉篤紀SCO(スポーツ・コミュニティー・オフィサー)も候補となる見込みだ。

 ◆佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年(平13)11月3日生まれ、岩手県陸前高田市出身の17歳。小3から野球を始める。東日本大震災の影響で大船渡市に移り住み、大船渡一中軟式野球部でプレー。大船渡進学後は1年夏からベンチ入り。今秋は岩手県大会準決勝で盛岡大付に敗れた。1メートル89、83キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2018年12月31日のニュース