伝統の一戦は“不思議な幕切れ”最終打者・長野はレフトゴロで併殺

[ 2018年5月27日 17:50 ]

セ・リーグ   阪神9―1巨人 ( 2018年5月27日    甲子園 )

9回表1死満塁、長野の左飛を中谷が捕球するもボールを落とし記録はレフトゴロとなり試合終了となる (撮影・奥 調)
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 甲子園で行われた阪神―巨人の伝統の一戦は”不思議な幕切れ”となった。

 阪神が8回までに9点を奪う一方的な展開。0―9と9点を追っていた巨人は9回に1点を返し、さらに1死満塁とチャンスを広げて打席には6番の長野が入った。長野の打球は左翼へと上がり、途中から左翼の守備に移っていた中谷がキャッチ。その後、送球動作に入った際に落球したかに見えた。

 その後、ボールは左翼から三塁へと送られると、阪神の三塁手が三塁ベースを踏み、さらに二塁へとボールが送られると、ここでもフォースアウト。試合終了が宣告された。だが、巨人の高橋監督は判定を不服として審判団に抗議し、スタンドは騒然となった。

 ここでマイクを握った本田球審は「ワンアウト満塁で、レフトフライ。三塁塁審・土山はノーキャッチの判定をいたしました。よって、二塁走者は三塁でフォースアウト、一塁走者は二塁でフォースアウトで試合終了とします」と場内に説明。つまり、長野の打球は珍しい「レフトゴロ」となり、併殺で試合終了となった。

 中谷の捕球とそこからの送球動作を見ると意図的に落球したようには見えないが、結果的に頭脳的なプレーとなり、レフトゴロで併殺が完成。一見、不思議な形での試合終了に、阪神の金本監督は「前回3つやられているんで、そのお返しというか、3つ取れて本当に良かったです」と巨人相手の3連戦3連勝に会心の笑顔だった。

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2018年5月27日のニュース