西岡 復帰後は三塁コンバートも…和田監督が示唆

[ 2014年6月20日 07:04 ]

フリー打撃を見る和田監督

 阪神・和田豊監督(51)は19日、左右の第一ろっ骨骨折などからの復活を目指す西岡剛内野手(29)が1軍復帰した後の構想について言及。ポジションの明言こそ避けたが、スタメンを固定したい考えを明かした。西岡が三塁にコンバートされた場合は、新井が再びスーパーサブに回ることが濃厚。ベンチメンバーの充実を図り、リーグ戦での巻き返しを期す。

 和田監督が間近に迫った西岡復帰に関し、構想の一端を明かした。「いま、ここで言うべきではない。構想はあるけど、いまプレーしている選手もいる」と前置きした上で、注目発言。三塁へコンバートする可能性について問われると、否定することはなかった。

 「そういうのも準備してくれ、というのは伝えてある」

 西岡が出場した17日の2軍戦を視察に出かけるなど、すでに状態はチェック済み。復帰後の構想についても、西岡サイドに意向を伝えていることも認めた。そこでクローズアップされるのが、交流戦5試合で三塁として先発出場した新井の存在。ここでも具体的なポジションを明言することはなかったが、その一方で激しい定位置争いには否定的見解を示した。

 「調子がいいだけならコロコロ代えないといけない。それは、あまりしたくない。交流戦で感じたのは、野球はスタメンだけでやるものじゃない。ベンチが薄くなりすぎてもね」

 指揮官の言葉から、新井のスーパーサブとしての起用が現実味を帯びてくる。波に乗りきれないまま、負け越しが決まった交流戦。その要因の一つを、新井のスタメン出場によってやや手薄となった控え層に求めた。新井がスタメン14試合で打率・302の結果を残した一方で、代打の切り札が関本1人になってしまった。確かに、貯金6を残したセ・リーグ期間中、新井と関本のコンビはライバルチームにとって脅威の的だった。

 「他球団を見てもチーム状態がいいときは、ベンチも充実している。レギュラーがいいに越したことはないが、ビハインドのゲームもある。バランスも必要だからね」

 首位を走る巨人などは、その最たる例だろう。西岡が三塁で起用されれば、新井だけでなく、今成、新井良が右翼手として出場する機会も増えてくる。リーグ戦、巻き返しのキーワード。虎が選手層の厚さで、反撃に出る。

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2014年6月20日のニュース