連投OK 五十嵐3連続三振斬りで生き残りへアピール

[ 2011年3月9日 06:00 ]

タイガース戦に登板し、1回を3者連続空振り三振と好投したメッツ・五十嵐

オープン戦 メッツ1-2タイガース

(ポートセントルーシー)
 招待選手としてキャンプに参加しているメッツ・五十嵐亮太投手(31)が7日(日本時間8日)開幕メジャー入りへ猛アピールした。7回に4番手で登板すると、1回を圧巻の3者連続空振り三振斬り。前日のレッドソックス戦でも1回を無安打無失点2奪三振と好投しており、連投テストで結果を出した。

 「いい感覚を、そのまま試合に出したいと思っていた。(前日と)変えることはなかった」

 ヤクルト時代は当時の日本球界最速となる158キロをマークしたが、メジャー1年目の昨季は球速だけでは通用しないことを実感した。今季は腕をスリークオーター気味に下げ、「バッターがタイミングが取りにくく、伸びる球を目指している」。この試合でも5番のインジをフォークで仕留めた後、左のアビラとケリーは速球で空を切らせ「納得の真っすぐ」と話した。捕手のサインに首を振り、カーブを見せてから速球を投げる場面もあり「投球の幅が広がっている。イメージ通りの投球」と胸を張った。

 開幕ロースター25人のうち、投手は11~12枠。今キャンプは招待選手9人を含め、27人の投手が参加しているが、実質的な空席は1~2と厳しい状況だ。オリックス監督時代に、五十嵐を知るコリンズ監督は「これまでより制球がいい」と評価しながらも「フォークはまだ日本の時に達していない」とさらなるレベルアップに期待する。開幕メジャーへ、失敗の許されない戦いが続く。

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2011年3月9日のニュース