チェンは越年確実に…自費キャンプ突入も？

　正式契約はお祝い事のあと！？中日の西川社長は２２日、いまだ代理人との契約交渉を続けているチェン投手（２５）との来季の契約更改を、来年１月１２日に台湾で催されるチェンの結婚式後に行うことを示唆した。今年２月に２００８年１２月、同じ台湾出身の２歳上の姉さん女房と入籍したことを発表していた。

　「少なくとも来年１年はうちの選手だし、そんなに焦ってはいない。結婚式のあとじゃないのかな。年俸の話し合いもこれからする」と話した。これで年内決着どころか、自費キャンプ突入の可能性まで出てきた。
　来季以降のメジャー移籍を目指す左腕だが、日本人選手と同じ契約内容では海外ＦＡ権を取得するのは早くても１６年のオフ。目指している早期のメジャー挑戦を実現させるためには外国人選手としての立場を認めてもらうしかないため、優勝旅行中のハワイでも代理人と球団側が交渉の席を持っていた。
　しかし、いまだ正式契約には至っていない。同社長は「森（ヘッドコーチ）も“チェンはなんか気持ちがフラフラしている”と言っているし」と話し、代理人のアラン・ニーロ氏への不信感もかいま見せた。落としどころを求めるせめぎ合いは、長期戦の様相を呈してきた。