横浜低迷の要因の象徴 一番大切な場面で意思の疎通欠く

[ 2010年9月3日 06:00 ]

<神・横>横浜・加賀(右端)のもとに集まる新沼(左端)ら

 【横浜3―6阪神】1球に対する執着心のなさは、横浜が最下位に沈んでいる要因でもある。

 1点リードの6回2死満塁。ルーキー加賀と新沼のバッテリーは、代打・桧山に対して直球を2球続けて2ストライクと追い込んだ。そして問題の3球目。「直球に振り遅れ気味だったから。伏線があったから3球勝負にいった」と振り返った新沼は外角の際どいコースにミットを構えた。一方で「外そうと思ったのが、中に入ってしまった」と加賀。勝負球と見せ球では、投手の気持ちの入れ方が違う。142キロ直球は甘く入って逆転二塁打を浴びた。
 勝敗を分ける1球。尾花監督も「本人(加賀)もそうだけどチームにとっても悔やまれる1球」と厳しい表情を見せたが、バッテリー間で意思の疎通がもっとも必要だった場面だ。「結果オーライ」は今季指揮官が求めている野球ではない。
 初回の守備では2死一塁から平凡な三ゴロを村田が一塁へ悪送球。失点にはつながらなかったが、集中力がある中でのプレーとは思えなかった。首位の阪神相手に9連敗で26・5ゲーム差。だが、まだシーズンは終わっていない。

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2010年9月3日のニュース