まだ残る“微妙なズレ”…考え込む松井秀

[ 2010年5月25日 17:10 ]

 【エンゼルス0―6ブルージェイズ】3安打に抑え込まれたエンゼルス打線で、7番打者の松井秀が左腕セシルに一矢報いた。センターに打ち返した当たりは出場した3試合連続での安打。ただ、状態は上向きか、と聞かれると「かもしれない。まだはっきりはしないけど」と思案顔だった。

 8回1死。追い込まれてから粘って、肩口からのカーブにしっかり踏み込んだ。左腕からは昨年7月に本塁打を放った。「同じような打撃。(打球が)上がったか、上がらないかの違いだけ」。バットの芯で仕留めた結果には納得できている。

 気が晴れないのは仕留める確率の低さだろう。遊飛に倒れた3回の球は甘く「打ち損じとかがあった」。間合いを取るために上げ踏みする右足と、テークバックのトップとの対角線が「悪いときはずれる」と言う。試合前の練習では、対角線を支える軸となる左脚のぶれも、やや気になった。

 体重は例年と同じ102キロ前後。筋力の衰えも感じていないという。だが、4月末から打撃を狂わせている「微妙なずれ」は依然残る。不振の間に打順が下がり、指名打者の座も安泰とはいえない。復調までに費やせる時間は限られている。(共同)

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2010年5月25日のニュース