26戦目でやっと…ハム今季初1試合2発

[ 2010年4月23日 06:00 ]

<オ・日>5回2死二塁から稲葉は中越えに3号2ランを放つ

 【日本ハム11-1オリックス】13安打11得点。打線の爆発で連敗を3で止めた日本ハム・梨田監督は「今は勝つことが栄養剤。これまではみんな責任を感じすぎて、息苦しくなっていた。勝てばすべて許せるね」とホッと胸をなで下ろした。

 つなぐ野球が身上の打線に開幕から26試合目、今季12球団で最も遅い「マルチ本塁打」が飛び出し、一気に活気づいた。まずは2回1死二塁、小谷野が左越えに1号先制2ラン。前日には高橋が今季12球団の4番では最も遅い一発を放っていただけに「うらやましい気持ちはありました」。前日まで打率・208、リーグワーストの6併殺打。この一撃でうっぷんを晴らす3安打で自己最多の6打点を挙げ「開き直って自分のスタイルでできた」と振り返った。
 主将の稲葉も続いた。5回2死二塁からバックスクリーン右に運ぶ3号。1打席目から中嶋捕手兼バッテリーコーチの黒いバットを拝借。930グラムと自身のバットより30グラムも重いが「きのう(21日)も結果が出ていなかったんで、何かを変えてみようと思った。打球もよく飛んだし、重いバットに替えようかな」とニヤリ。自身の得点圏打率はまだ1割台でも、「みんな自信をなくしていたけど、きょうでいい形になると思う」とチームの思いを代弁した。
 首位ロッテとは10・5ゲーム差の最下位。完全に出遅れた昨季の覇者だが、不振の2人のアベック弾で反攻への土壌は整った。

 ▼日本ハム高橋(7回、左前適時打)ラッキーヒット。いろんな人に感謝したいですね。

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2010年4月23日のニュース