打たれ強い石川!被安打7も無失点

[ 2010年3月6日 16:02 ]

 【日本ハム3―0ヤクルト】日本ハムのダルビッシュは6回を1安打無失点。球威に修正の余地はあるものの、ほぼ万全の調整ぶりを見せた。ヤクルトの石川は7安打でも無失点。シュートの制球に課題を残したが、走者を背負ってからの粘りは本番さながらだった。

 ≪謙虚なエース「勉強になったダルの投球」≫30センチ近い身長差に利き腕の左右、柔と剛のスタイル…。ヤクルトの石川にとって相手先発のダルビッシュは対極にいる投手だ。この日の内容を比べても1度しか走者を出さなかった相手に対し、石川は5回まで毎回、実に7安打を浴びた。
 しかし、結果は同じ中盤まで無失点。初めてじかに見た球界ナンバーワン投手の姿に、より自らの長所を自覚したかのように、特に走者を置いて制球の精度を上げた。得点圏の場面ではほとんどのアウトを内野で奪う。クイック投法が大半を占めたが「シーズンと同じ気持ちで投げた。持ち味は出せた」とベストの相手打線に見せた安定感に胸を張った。
 あとはより繊細な制球力、スタミナを残すのみとなった。「ダルビッシュはやっぱりすごい。タイプは違うが、球持ちも良く勉強になった」。確実視される3年連続開幕投手へ、最高の刺激を受けて調整のピッチも一段と上がりそうだ。

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2010年3月6日のニュース