満足、反省…同じ5安打もロッテ主力投手それぞれの思い

[ 2010年2月16日 07:08 ]

 【ロッテ担当 尾辻 剛】

 ロッテの主力投手陣がケース打撃に初登板した。薮田、川越、渡辺俊、成瀬の順で登板。それぞれ打者9人に投げて、いずれも5安打されたが、西村監督は「この時期にケース打撃に投げてくれるだけで十分」。常に走者を置いてからの投球でもあり、西本投手兼バッテリーチーフコーチも「あのクラスの投手に結果は関係ない。きょうは結果を求める練習じゃない」と心配がないことを強調した。

 第2クール中に右足首を捻り、出遅れ気味だった薮田は「少し甘くなった球を打たれたけど、だいたいイメージ通りに投げられた」と満足げ。新天地に懸ける川越も「ボチボチです。外角ばかりに投げたし、打たれたのは仕方ない。紅白戦では内角にも投げてアピールします」。ともに昨季崩壊した中継ぎ陣の柱として期待されており、ペースアップしていくプランを明かした。

 今季も先発ローテーションの一角を担う渡辺俊は「どの球を投げれば、打者がどのような反応をしてくるかを確かめた。楽しかったです」。一方、反省の言葉を並べたのは成瀬だった。開幕投手最有力の左腕は「直球がシュート回転したし、制球も良くなかった。ブルペンで、もっとクイックで投げる練習をしないと。点数的には10点もいかない」。それでも「悪いのが今の時期で良かった。照準は3月20日の開幕戦しかない」と初の大役にあらためて強い意気込みを示していた。

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2010年2月16日のニュース