スカウト迷う?144キロ近畿No・1右腕 打もすごいぞ

[ 2010年1月29日 15:59 ]

プロ注目の近畿ナンバー1右腕・神戸国際大付の岡本健。MAX144キロの直球を武器に憧れのマウンドで躍動する

 近畿王者として臨む大舞台。神戸国際大付の岡本ははやる気持ちを抑えきれないでいる。「一刻も早く、あのマウンドに立ちたいです」。脳裏にはすでに聖地のマウンドで躍動する自らの姿を思い描いている。

 苦い思い出が岡本の原動力だ。昨夏兵庫大会5回戦で社に零敗。敗戦投手となった岡本は青木監督から「ふがいない」と厳しい言葉を浴びせられるとともに、新チームの主将という重責も与えられた。心身とも一回り成長を望んだ指揮官の狙いは的中。岡本はエースで4番、そして主将の大黒柱の役割をこなしてみせた。周囲を見渡す余裕も出てきたマウンドでは昨秋公式戦11試合で83回1/3を投げて防御率1・08。4番打者として打率・346、12打点で強豪ひしめく近畿大会を制覇。センバツ切符を当確にすると、自らも近畿No・1右腕としてドラフト候補にも躍り出た。
 下半身強化を目標としたこのオフ、体重は昨秋から3キロ増の76キロでスタミナも増した。「直球の感覚を忘れないため」ほぼ連日の投げ込みも欠かさない。すべては最大の武器、最速144キロの直球を磨くためだ。エースで主将を務めるのは今大会注目右腕の東海大相模・一二三(ひふみ)と同じ。岡本は「投手としては完封勝利が目標。打者としては甲子園で本塁打が打ちたい」と明確な目標を口にした。“東の一二三”に対する“西の岡本”。もちろん春の主役を譲るつもりはない。

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2010年1月29日のニュース