星野監督 故障者続出で眠れぬ日々か

[ 2008年6月20日 20:00 ]

 最終候補39人の中で、故障者は戦列復帰を果たし、不振者は復活の兆しを見せられるのか。代表24人を発表するまでの今後約1カ月間、星野監督は眠れぬ日々を過ごすことになりそうだ。

 下半身の故障などで4月27日に1軍登録を外れた巨人の上原を候補に残した。指揮官が「彼の状況が一番心配」と言うように、投手陣の支柱として期待する存在なのだが、これほど実戦から遠ざかると国際経験の豊富さだけで選出するわけにはいかなくなる。

 五輪では投手11人、捕手3人で臨む予定のため、内、外野の7ポジションを10人でまかなわなければならない。今回、内、外野の両方をこなせる森野(中日)が故障のために落選したことは大きな痛手となった。

 さらに、指揮官が絶大な信頼を寄せる井端(中日)も左脚故障で1軍登録を外れたばかり。守備に優れ、1点をしぶとく奪う攻撃が要求される戦いで井端を欠けば、戦力ダウンは計り知れない。アテネ五輪を経験した巨人の小笠原と高橋由は数少ない左打ちの長距離砲だが、それぞれ左ひざ、腰に不安を抱えている。

 今季活躍中の中島、片岡、G・G・佐藤(以上西武)が候補入りしたが、国際舞台は未知数。独特な雰囲気となる五輪では井端、小笠原、高橋由らの経験がものをいう。「けが」という難物が星野ジャパンの邪魔をしている。

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2008年6月20日のニュース