どうする星野ジャパン「困ったな」

[ 2008年5月12日 15:50 ]

 北京五輪に出場する野球日本代表の候補選手が、不振や故障で戦列を離れるケースが相次いでいる。代表入りが有力視される選手が多く、星野仙一監督は「困ったな」と頭を悩ませている。

 最も気掛かりなのは巨人の上原だ。昨年12月の五輪アジア予選で抑えを任され、投手陣の主将を務めた。星野監督は「元気であれば(代表は)決まりの存在」と信頼は厚いが、先発に戻った今季は過去に故障した両脚の不安もあり、開幕から4連敗。現在は2軍で調整中だ。
 捕手では、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でベストナインに輝いた里崎(ロッテ)が右ひじを痛め、アテネ五輪とWBCを経験した相川(横浜)は左脇腹を負傷。阿部(巨人)は打撃不振から抜け出せないでいる。
 アジア予選で中軸を務めた青木(ヤクルト)は右脇腹の肉離れ、勝負強さを発揮したサブロー(ロッテ)も左太もも裏に張りが出た。アテネ五輪を経験した高橋由(巨人)は腰痛を再発させた。
 3月31日に77人の代表候補を発表したが、新たに候補を追加することはできない。「故障が一番怖い」と星野監督が漏らしていた事態が今起こっている。6月下旬に五輪代表「24人」を決めなければならない。代表メンバーはアジア予選の時とはかなり変わる可能性が出てきた。

続きを表示

2008年5月12日のニュース