“新人”小林 まずは友達作り

[ 2008年2月13日 06:00 ]

インディアンズのキャンプ地で初練習を行った小林雅英

 インディアンス・小林雅英投手(33)が11日(日本時間12日)、米フロリダ州・ウインターヘブンで自主トレを再開させた。広大なキャンプ施設を“貸し切り状態”で、約4時間、ブルペン投球などでたっぷりと汗を流した。早速、主力選手にあいさつ回りを行った“ルーキー”は守護神奪取へ、まずはコミュニケーションを高め、盤石の信頼関係を築く考えだ。

 スタンドもグラウンドも無人。新緑鮮やかな芝生を独り占めしながら、小林はメジャーリーガーとしての一歩を踏み出した。「きょうはほぼ貸し切りで、気持ちよく1日目のスタートが切れましたね」。ブルペンでは小林のために球団が用意した捕手を相手に50球の渡米後初投げも行った。
 16日のバッテリー組キャンプインにはまだ時間があり、この日訪れた選手はほかに4人だけ。4人とも軽い調整で引き揚げたため、広大な施設を独り占めした。それでも新人らしく、その4人には積極的に声を掛けて回った。「今、一番の楽しみはチームメートに会うこと。コミュニケーションをしっかり取る。その方が僕自身マウンドでやりやすいし、いいパフォーマンスができる」という考えからだ。
 チーム内には昨季のセーブ王・ボロースキがいるため、開幕はセットアッパーで迎えることが濃厚だが「最大の目標はワールドシリーズ最後のアウトを初めて取る日本人になること」とクローザー奪取を掲げる。自身の潜在能力を解放するためにも盤石の信頼関係が不可欠。経由した本拠地クリーブランドでは主砲ハフナー、中継ぎエースのベタンコート(元横浜)らとも交流した。
 「もちろんしゃべるだけじゃなく、いいところで抑えないと。僕とのハイタッチの数が増えることが近道」。リーグ最強ともいわれる救援陣の中で、小林はグラウンド内外で国境を超えた“友達の輪”を作り上げる。

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2008年2月13日のニュース