松井稼が練習公開 新天地で意欲

[ 2008年1月11日 09:02 ]

階段でのトレーニングで足腰を鍛える松井稼頭央

 米大リーグ、アストロズの松井稼頭央内野手は10日、ロサンゼルス近郊の学校で行っている自主トレーニングを公開した。5日に渡米、6日から本格的に練習を始めている。10日は入念なストレッチに始まり、階段を使ったトレーニングやキャッチボール、室内での打撃など2時間半近く練習した。

 ワールドシリーズに出場したロッキーズからフリーエージェント(FA)となり、アストロズへ移籍。大リーグ5年目について「1試合1試合、1球1球を大事に積み上げていきたい」と意気込みを語った。

 ≪新天地で活躍誓う≫右足、左足、交互にしっかりと負荷をかけ、急階段を何往復もした。松井稼は「去年はワールドシリーズに出たが、けがもした。走り込みに加え、股関節などをしっかり強化したい」。足腰を鍛え直し、けがをしない体づくりをテーマに新天地での今季に備えている。昨季はロッキーズの中心選手として勝負強さを発揮し、ワールドシリーズ進出に貢献した。一昨年まで実力を発揮しきれなかったうっぷんを晴らすシーズン終盤の活躍。だが、開幕直後に腰痛で長期離脱し、規定打席には届かなかった。
 オフになって、フリーエージェント(FA)でアストロズへ移籍。シーズンを通しての活躍を誓う松井稼は「新しいチームでアピールしなければならないが、張り切るんじゃなく、自分のペースでしっかりやりたい」。アストロズでは、西武時代から治療を受けてきた柔道整復師が球団職員としてサポートしてくれる。心身ともに準備を整え、キャンプ地入りするつもりだ。

 ≪刺激受ける国内勢≫松井稼と同じグラウンドで練習した広島の広瀬、小島、西武の星野の3人は、大リーガーの練習への取り組みに刺激を受けたようだ。法大時代に西武のキャンプに参加した経験がある広瀬は、松井稼に声をかけられていた。「練習の一つ一つが丁寧で、自分の体と対話しながらやっているのが参考になる」と話し、今季は「絶対に外野の定位置を取るという強い気持ち」で臨むと張り切っていた。(共同)

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2008年1月11日のニュース