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井上尚弥が拳を負傷、5・7フルトン戦が7月へ延期 骨に異常なし「延期受け入れに感謝」

[ 2023年3月22日 15:53 ]

井上尚弥
Photo By スポニチ

 ボクシングの大橋ジムは22日、前4団体統一世界バンタム級王者でWBC&WBO世界スーパーバンタム級1位の井上尚弥(29=大橋)が練習中に拳を負傷したため、5月7日に横浜アリーナで予定していたWBC&WBO統一同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)への挑戦を7月へ延期すると発表した。新たな日時と会場は調整中で、東洋太平洋同級王者・武居由樹(26=大橋)の試合などアンダーカードごと延期となる。チケットは抽選中で、まだ発券されていない。

 横浜市内のジムで会見した大橋秀行会長(58)は「延期を受け入れてくれたフルトンに感謝します。楽しみにしていたファンの皆さまには深くおわび申し上げます」と沈痛な面持ちで語った。負傷した拳が左右どちらかは明かさなかったが、3月10日頃の練習で痛めたという。骨には異常がなく、井上は「やります。大丈夫です」とその後もスパーリングを含む練習を続けていたというが、痛みが引かないため16日に大橋会長、井上本人、父の真吾トレーナーで話し合い、「今回は万全の状態で挑戦してもらいたい」と大橋会長が決断。その日のうちにフルトン陣営に延期を打診し、21日に受け入れるとの返答があり、この日の発表となった。

 井上はスーパーフライ級までは拳を痛めることが多く、手術を受けて1年のブランクをつくる経験もしたが、負傷により予定してい試合が延期となったのは初めて。大橋会長は「(ケガには)気をつけていたが、今回は階級を上げての挑戦で、いつもより強いパンチで練習をしていた。強くなるために毎日ケガをするかギリギリの戦いだった」と説明し、「次は細心の注意を払って気配りしていきます」とした。井上は現在も使える方の拳を使って練習は続行しており、大橋会長は「練習時間が増えてよかったと思うしかない」と語った。

 ▼井上のコメント

 5月7日に予定されておりましたフルトン選手とのタイトルマッチは、僕の練習中による拳のケガにより延期となりましたことをご報告させていただきます。

 関係各位、対戦相手のフルトン選手をはじめ陣営の方々には多大なご迷惑をおかけいたしましたことを心からおわびいたします。また、5月7日を楽しみにしていてくださったファンの皆さま、大変申しわけございません。

 延期を受け入れてくれたフルトン陣営には感謝いたします。

 開催予定の7月に向けて、万全の状態でリングに上がるため、まずはケガの回復に努めたいと思います。

 またファンの皆さまに熱い試合をお見せできるよう、準備をしていきますので、その時を楽しみに待っていていただけますとうれしく思います。

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