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村田 プロ2戦目はミドル級ホープ対決も「自分が主役」

[ 2013年10月16日 06:00 ]

会見で次戦の抱負を語る村田諒太

ノンタイトル8回戦 村田諒太VSデーブ・ピーターソン

(12月6日 東京・両国国技館)
 ボクシングのロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太(27=三迫)が12月6日に東京・両国国技館でプロ第2戦を初の外国人選手と行うことが発表された。相手は13勝8KO1敗の戦績を誇る27歳の米国人、デーブ・ピーターソン。強打を武器とする、ミドル級の本場米国のホープを相手に「ボクシング界の主役」となる戦いを誓った。

 プロ2戦目が決まった村田は会見の冒頭で言い放った。「自分がボクシング界の主役であることを見せるために頑張りたい」。8月のデビュー戦で東洋太平洋王者の柴田明雄(ワタナベ)を2回TKOで圧倒し、国内の中量級で突出した存在であることを示したが、これがプロで初の海外の選手との対戦。「ボクシングの中心はこの階級。これから世界的なスーパースターがいる階級に殴り込みをかけていく」。少々力みの入った言葉の数々は、ここから欧米のつわものたちが集う世界のミドル級戦線に参入していく強い決意の表れだった。

 不気味な難敵が用意された。黒人のピーターソンはタイトルや世界ランキングがなく、情報がほとんどない。戦績から読み取れるのは直近の6月に判定でプロ初黒星を喫しているが、それまでデビュー13連勝していたこと、そしてKO率62%の強打が売りであること。村田は「パンチ力があると思う。戦績は明らかに今の自分より上」と警戒した。マッチメークなどで協力する帝拳ジムの浜田剛史代表は「これからの選手だと聞いている。村田はここに割って入っていかないといけない」とミドル級のホープ同士の戦いと位置づけた。

 試合は前回の6回戦からステップアップする8回戦で、体重は前回同様73キロ(ミドル級は72・5キロ)契約で行われる予定だ。相手の情報が少ないのは、本場の米国にはこのレベルの選手はゴロゴロいるということも示している。「自分自身を高める戦いをして、KOにつながればいい。ここでつまずいたら将来はない」。世界のミドル級戦線で生き残りを懸けた戦いに挑んでいく。

 ▽村田のプロデビュー戦VTR 8月25日に東京・有明コロシアムで東洋太平洋ミドル級王者の柴田明雄(ワタナベ)と73キロ契約の6回戦で対戦。1回に右ストレートでダウンを奪い2回にも連打をまとめて2分24秒TKOで圧勝。この勝利で日本ミドル級1位、東洋太平洋同級1位、WBC同級19位にランクされた。

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