ヒベイロ衝撃ＴＫＯデビュー！吉田に挑戦状

総合デビュー戦をＴＫＯ勝利で飾り、会見でガッツポーズのヒベイロ

　柔術世界王者が衝撃デビューだ。「戦極」第五陣は２８日、東京・国立代々木競技場第１体育館で行われ、総合デビュー戦となったシャンジ・ヒベイロ（２７＝ブラジル）がノアの杉浦貴（３８）を３Ｒ４分１８秒、右ひざの連打で流血させてＴＫＯ勝ちした。ミドル級ＧＰ１回戦は中村和裕（２９＝吉田道場）らが準決勝（１１月１日、さいたまスーパーアリーナ）へ進出。また、０９年１月４日にさいたまスーパーアリーナでニューイヤーイベントが開催されることも発表された。

【試合結果
】

　完全に総合格闘家の戦い方だった。ヒベイロは１Ｒから得意の寝技ではなく、右フックを繰り出す。３Ｒ４分すぎには右ひざの連打で杉浦の右目の上を切り裂き、休まず攻めてＴＫＯ勝ち。総合デビュー戦を白星で飾り「素晴らしい試合ができた。リングに上がって気分が良かった。勝ててうれしい」と笑みをこぼした。途中でややスタミナ切れしたが「初めてでマウントの動き方が大変だった」と反省。今後については「挑戦のために来た。道着を着て吉田と戦いたい」と挑戦状を叩きつけ、國保広報も「可能性はある」と否定しなかった。衝撃デビューを果たした柔術王者が、柔道王の首を狙いにいく。