【伊勢原巡業】ウクライナ出身の獅司 世界選手権で大活躍した母国の仲間たちに刺激「僕も頑張ろう」

[ 2023年10月9日 18:55 ]

狼雅(左)と申し合い稽古を行う獅司(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の秋巡業が9日、神奈川・伊勢原市体育館で行われ、ウクライナ出身の十両・獅司(26=雷部屋)が幕内・剣翔(31=追手風部屋)や新入幕が確実の狼雅(24=二子山部屋)らと計9番の申し合い稽古を行った。

 夏巡業同様、連日積極的に申し合いに参加して充実の稽古。秋巡業の日程は全22日間の長丁場だが、まだ疲れた様子は一切見せず「大丈夫です。巡業は楽シシです」とお決まりのフレーズで笑顔を見せた。

 前日は、東京・アリーナ立川立飛で行われた世界相撲選手権大会を観戦。母国・ウクライナ代表チームの応援に駆けつけた。巡業に前泊する時間の都合で、現地で最後まで見届けることはできなかったが、YouTubeのライブ配信でしっかりチェック。個人戦の男女計7階級と女子団体で金メダルを獲得した大活躍に「強いですね。僕も頑張ろうって思いました」と大いに刺激を受けた。

 獅司自身も、モンゴルで開催された16年の世界選手権に出場して重量級(115キロ以上)で銅メダルを獲得した経験がある。今大会の代表選手たちとも入門前は一緒に稽古しており、男子無差別級で優勝したベレシウク・オレクサンドル(34)とは「勝ったり負けたりだった」と代表の座を争うライバル関係だったと懐古した。

 軽重量級(115キロ未満)優勝のダイアウリ・バジャ(24)や軽量級(85キロ未満)優勝のセミクラス・スバトスラブ(26)といった体重の軽い選手にも稽古で負けたことがあるという。「今は自分の方が強いけどね」と笑いながら「あの人たちは相撲がうまいです」と世界トップレベルの技術を評価した。

 母国の仲間たちと久々に再会してリフレッシュ。新十両から2場所連続で9勝を挙げているウクライナ出身初の関取は、次は新入幕を目指して「まだまだ頑張ります」と意気込んだ。

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