20歳の佐久間朱莉が大会コース記録に並ぶ63で暫定首位！「自分でもびっくりするくらいいいゴルフ」

女子ゴルフツアー　明治安田生命レディース第1日 （ 2023年3月9日    高知県　土佐CC（6228ヤード、パー72 ）

＜明治安田生命レディース第1日＞2番、ティーショットを放つ佐久間朱莉（撮影・井垣　忠夫）
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　20歳の佐久間朱莉（大東建託）が10バーディー、1ボギーの大会コースレコードに並ぶ「63」をマークし、9アンダーで暫定首位に立った。1打差の2位に三ケ島かな（26＝ランテック）、2打差3位に岩井明愛（20＝Honda）がついている。第1ラウンドは雷雲接近の影響を受けてサスペンデッドとなり、39選手がホールアウトできなかった。

　佐久間が圧巻のバーディーラッシュをみせた。インスタートの11番で残り95ヤードの2打目を50度のウエッジで1メートルにつけて最初のバーディーを奪う。その後もショットが次々とピンに絡み、前半だけで怒濤（どとう）の6バーディー。後半も勢いは衰えず、8番で唯一のボギーを叩くも63は自己ベストに並ぶビッグスコアとなった。

　ラウンド後の佐久間は「途中までは自分でもびっくりするくらいいいゴルフができていました。ショットもパットも良くてバーディーパットをたくさん打つことができた」と目を丸くして喜んだ。

　中学3年から尾崎将司の門下生として指導を受ける。今オフも1月末、ジャンボ邸に足を運んだ際、スイングが縦振りとなっていることを指摘され、新たな気づきを得た。その後、宮崎、沖縄の合宿では横振りを意識し、本来のスイングを取り戻した。「ジャンボさんのおかげで気づけた」と話す。1日に300球を打った後にラウンドする日もあったという。

　「○○世代」が多い女子ゴルフ界にあって名もなき02年度生まれ。開幕前には「ジャンボさんに今季は初優勝できるように頑張ってきますとお伝えしたんですけど、うなづいてくれました」と笑顔で振り返った。初シードを獲得して迎えた今季2戦目。「小さい頃からスロースターターなんです」という20歳の新鋭が初日、ロケットスタートを決めた。