故障明けの田中希実「泥くさくなれる」世界クロカンで復帰足がかり

田中希実
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　陸上の女子1500メートル東京五輪8位入賞の田中希実（23＝豊田自動織機）が15日、18日の世界クロスカントリー選手権（オーストラリア・バサースト）出場のため羽田空港から出発した。

　12月中旬に左股関節を痛めて1カ月ほどジョグしかできない期間がありながら、10日に米国で開催された室内競技会で女子3000メートルで室内日本記録を樹立。「思った以上に走れた」と状態は上がっている。思うように走れない1カ月間については「今まで以上に自分の体と向き合った。体の使い方やクセを見つけることができた。それが今後に生きれば」とプラスに捉えた。

　19年以来2度目の出場の世界クロカンはシニア女子10キロにエントリー。「チャレンジ精神を持って走って良かったと楽しく終われれば」と意気込み「良い意味で泥くさくなれる。ハングリー精神が鍛えられる。速さより強さが求められる。逃げずに取り組みたい」と完全復活への足がかりをつかみにいく。