新潟高校駅伝の誤誘導、主催は運営ミス認めず…中越高無念も監督はVチームに敬意「尊敬すべき存在」

[ 2022年11月16日 11:32 ]

中越高校のホームページから
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 10月28日に行われた全国高校駅伝の新潟県予選で運営ミスがあったとして、男子2位で12月の全国大会の切符を逃した中越高が抗議していた件で、主催の新潟県高体連の会長、理事長、陸上競技専門部長、同委員長が15日に同校を訪れた。県高体連側は運営ミスを認めず、「レースは適切に行われた。救済はない」と説明。謝罪もなかったという。

 中越高によると、3区で先導の自転車に誤誘導があり、先頭を走っていた同校の選手の走行距離が約200メートル増えた。その結果、優勝した十日町高に逆転を許し、12秒差の2位で全国大会への出場を逃していた。中越高はレース翌日に大会運営の委員長に口頭で抗議したが、大会の規則では「記録が公表されてから30分以内に抗議があれば審議を行う」という決まりのため、聞き入れられなかったという。

 中越高は同校のホームページで「新聞報道では再レースの要望が強調されていますが、あくまでもそれは競技規則に照らし合わせたものであります。本校としてはそれよりも、事態解決に向けて新潟県高体連が運営責任を認め、その上で教育的かつ寛大な措置が講じられることを望んでおります」としていたが、県高体連が責任を認めることなかった。

 今後の対応は未定で、現状は中越高の全国高校駅伝への出場は不可能な状況。県高体連側の対応に納得できるものではないが、同校陸上部の渡辺裕人監督は16日、優勝した十日町高への敬意を口にした。「十日町高校は史上最高のライバル。ライバルがいたからこそ、成長できました。尊敬すべき存在です」とし、「運営ミスがなければ勝っていたということではなく、運営ミスがなければ名勝負になっていました」と無念もにじませた。この件の経緯については16日に部員に説明するという。

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2022年11月16日のニュース