さくら猛チャージ 今季最高66も2位“ママ初V”1差届かず「自分と闘っている感じ」

[ 2022年8月8日 05:25 ]

女子ゴルフツアー 北海道meijiカップ最終日 ( 2022年8月7日    北海道 札幌国際GC島松C=6557ヤード、パー72 )

最終日、コースのデータが記された「ヤーデージブック」を見る横峯。表紙には息子の写真と「がんばれ」の文字
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 横峯さくら(36=エプソン)が今季自己ベストとなる66をマークし、通算8アンダーまでスコアを伸ばして今季自己最高の2位に入った。ママさん初Vは逃したが、ギャラリーを沸かせた。1打差の3位で出たイ・ミニョン(30=韓国)が67の通算9アンダーで、19年ゴルフ5レディース以来の通算6勝目。ルーキーの桜井心那(18=フリー)が横峯と並び、1打差の2位に入った。

 “ママ初V”にあと一歩だけ、届かなかった。「自分では優勝争いは意識してなくて、自分と闘っている感じ。最近はビッグスコアを出せていなかったのでうれしかったです」。3打差の9位からスタートし、1番で12メートルのバーディーパットを決めるなど66の猛チャージを見せた。一時は単独首位に立ち、2位に2打差をつける場面もあったが、終盤に伸ばし切れなかった。

 昨年、長男の桃琉(とうり)くんを出産し、15年から本格参戦していた米ツアーを撤退。今季は日本を主戦場としたものの、ショットの不調に苦しみ6月から7戦連続予選落ちと不振を極めた。それでも、今大会前にアドレスで左に向き過ぎていたのを修正し、ショットが安定。「調整がうまくいった」と手応えを感じていた。

 コースの特徴をメモしているヤーデージブックには長男の写真が貼られている。その“ふきだし”に「ママがんばれ」と書き込み、プレー中に見て気持ちを奮い立たせた。昨年、日本ツアーへの復帰を決意した時に立てた目標が、通算30勝の永久シード獲得。「今日みたいなゴルフができればチャンスはあると思います」。残り7勝のハードルは高いが、ママ初Vも永久シードも決して諦めない。

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2022年8月8日のニュース