若い選手に負けない 高田 執念プレーオフ制し連覇

[ 2022年3月3日 09:07 ]

スポニチ後援 第8回ボートピアみやきタイトリストオープン・スクラッチゴルフ大会 ( 2022年3月2日    佐賀県三養基郡みやき町 佐賀カントリー倶楽部=男子6754ヤード、女子5086ヤード、パー72 )

優勝カップを手に笑顔の(左から)西尾、小林、高田の各選手
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 女子は2オーバー、74で高田雅野(52)と松尾奏(かな、22)が首位に並び、プレーオフの末に高田が2年連続3度目の優勝を決めた。49歳以下の一般男子はサガン鳥栖などで活躍した元Jリーガーの小林久晃(42)が82で優勝した。また50歳以上のシニア男子は77で回った西尾公孝(53)が優勝を決めた。

 52歳の高田が22歳の松尾を退けた。「30歳下の若い選手に負けないぞと強い気持ちでプレーした」。プレーオフ2ホール目。ピン手前5メートルから「ちょっとフックだったがジャストタッチ」というパーパットを鮮やかに沈めると松尾は左奥4・5メートルのスライスラインを外し決着がついた。昨年の日本女子シニアで全国6位に入った勝負強さは健在だった。

 18歳で一時はプロを目指し研修生生活を送ったが35歳で佐賀・北山のキャディに転身した。「業務終わりのほか休みの日も練習させてもらえるのでありがたい」と環境にも恵まれシニアを迎えてもゴルフの腕は成長中だ。「今年の日本女子シニアは地元の伊都が会場なので楽しみ。昨年以上、ベスト3入りが目標」と目を輝かせた。

 ○…男子49歳以下の部を制した小林は2002年に市原(当時J1)でデビュー、12年から16年まで鳥栖でDFとしてプレーした元Jリーガー。「70台で回りたいとスタートした」と意気込んでスタートしたが5番パー4でOBを叩き、後半16番は4パットするなどスコアを乱し82でフィニッシュ。「絶対に(優勝は)無理だと思っていたらまさか…」。難しいグリーンに各選手が苦しみ、優勝が転がり込んできた。
 引退翌年の17年6月に福岡市を拠点にアパレルブランド「FIDES」を立ち上げ、自ら服や小物のデザインも手がける。そのかたわら2年前には佐賀CCのキャプテン杯と理事長杯の“2冠”に輝くなど腕を上げ、この日の栄冠につなげた。

 ○…病み上がりながらシニアの部で優勝した西尾は「パットに自信があるし、ホームコースなのにグリーンが難しかった」と反省した。3パット6回を含め8ボギーを叩いた。それでも3バーディーを奪い77と踏ん張った。
 2月14日に発熱し、抗体検査で新型コロナウイルス感染が判明。22日までホテルで隔離療養に務めた。「その間、踏み台を使って上り下りの運動や腹筋、背筋を毎日やって体力を維持した」。23日に復活ラウンドし「少しふらふらしたが久々だから楽しくて」とゴルフの魅力を再発見したという。コロナ禍を乗り越えての優勝に「再出発です。今年は九州アマ、ミッドアマ決勝を目標にがんばる」と意気込んだ。

 【上位成績】
 ▽男子49歳以下
(1)小林 久晃 82
(2)熊川 大志 83
(3)野口 賢児 83
 ▽男子50歳以上
(1)西尾 公孝 77
(2)糸山 和臣 78
(3)北島 昭博 80
 ▽女子
(1)高田 雅野 74
(2)松尾 奏  74
(3)松尾 麻子 78

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