フィギュア、22年北京五輪選考基準を発表 シングル3枠目は技術点も加味

[ 2021年7月14日 16:40 ]

さいたまスーパーアリーナ
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 日本スケート連盟は14日、都内で理事会を開催し、各競技の22年北京五輪に出場する選手選考基準を承認した。フィギュアは男女シングル3枠、ペア1枠・アイスダンス1枠)で、12月25日に開幕する全日本選手権(さいたまスーパーアリーナ)終了時に決める。参加必須となる全日本選手権の結果が最優先となるが、シングルでは18年平昌五輪時から新たに全日本選手権終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名、全日本選手権までに強化部が派遣した国際競技会および強化部が指定した国内競技会における技術点のシーズンベスト上位2名という条項が盛り込まれた。

 技術点にまで加味される点について、竹内洋輔フィギュア強化部長は「強化の指針が含まれている。ロシア選手中心に高難度ジャンプの実施で得点を伸ばすのが主流になる。テクニカルも評価するというのを基準に入れ、強化指針として見ていることを示している」とした。以下は、日本スケート連盟から発表されたフィギュア各種目の北京五輪選考基準の該当部分。

全日本選手権大会終了時に、オリンピック参加有資格者(*1)の中から以下の選考方法で決定する。

(1)男女シングル

(1)全日本選手権大会優勝者を選考する。

(2)以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。
A)全日本選手権大会2位、3位の選手
B)ISUグランプリファイナル出場者上位2名
C)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコア上位3名

(3)以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、(1)、(2)で選考された選手を含め3名に達するまで選考する。
A)(2)のA)B)C)に該当し、(2)の選考から漏れた選手
B)全日本選手権大会終了時点でのISU ワールドスタンディング上位3名
C)全日本選手権大会終了時点でのISU シーズンワールドランキング上位3名
D)全日本選手権までに強化部が派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会(*2)におけるシーズンベストテクニカルスコア(*3)上位2名

(2)ペア・アイスダンス
以下のいずれかを満たす組から総合的に判断して選考する。

A)全日本選手権大会最上位組

B)全日本選手権大会終了時点でのISUワールドスタンディング最上位組

C)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンワールドランキング最上位組

D)全日本選手権大会終了時点でのISUシーズンベストスコアの最上位組

※最終選考会である全日本選手権大会への参加は必須である。
ただし、過去に世界選手権大会3位以内に入賞した実績のある選手が、けが等のやむを得ない理由で全日本選手権大会へ参加できなかった場合、不参加の理由となったけが等の事情の発生前における同選手の成績を上記選考基準に照らして評価し、大会時の状態を見通しつつ、選考することがある。

◆新型コロナウィルス感染症の影響による選考基準変更の可能性について
・新型コロナウィルス感染の影響により、選考基準上の対象競技会が延期・実施されない、または派遣できず選考基準の項目を満たせなくなった場合、該当する選考基準項目に関して、再度選考基準および前提条件を設定する。

<注釈事項>
*1 オリンピック参加有資格者とは
・日本国籍を有し、オリンピックに参加できる年齢を満たしている選手
・JOCへ候補選手手続きを済ませており、指定期日までに派遣前チェックを受けることが可能な選手
・全日本選手権大会時までにISUが定める当該年度のオリンピック出場のためのミニマムポイントを獲得している選手
*2 強化部が指定した国内競技会とは、以下を指す。
・東日本選手権、西日本選手権、東日本ジュニア選手権、西日本ジュニア選手権
・全日本ジュニア選手権、全日本選手権
*3 シーズンベストテクニカルスコアとは、以下を指す。
・当該シーズン対象競技会(同一競技会内)における、最も高かったショートプログラムとフリースケーティングのTotal Element Score 合計得点

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