17歳・橋本大輝が白井健三以来の高校生代表、体操界に新星現る「世界選手権で金メダルを」

[ 2019年6月23日 17:15 ]

体操・全日本種目別選手権最終日 ( 2019年6月23日    高崎アリーナ )

<全日本種目別選手権決勝>あん馬の演技を終えガッツポーズをする橋本大輝(撮影・小海途 良幹)
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 男子の橋本大輝(17=市船橋高3年)が初めて世界切符をつかんだ。団体総合でのチーム貢献度で世界選手権(10月、ドイツ)の代表入り。男子の高校生代表は13、14年の白井健三(岸根高、現日体大大学院)以来、史上2人目となった。

 この日は得意のあん馬で雄大な演技を披露して14・400点で3位に入り、床運動は13・833点で6位。選考対象となる4月の全日本選手権や5月のNHK杯、22日の予選でも跳馬や鉄棒で高得点を挙げており、選考基準を満たした。

 「高校生ということで未熟な場面もあったけど、認めてもらうためにミスしないことを意識した。それができて良かった。年下だけど、世界選手権で金メダルを取りたい。代表として戦えるよう準備したい」 と意気込んだ。

 6歳で体操を始め、昨年の全国高校総体は個人総合で2位。同年秋の個人総合スーパーファイナルで総体王者・三輪哲平(清風高、現順大)が2位と健闘したことで、今年の世界選手権出場を照準に定め、NHK杯でも6位と健闘した。

 高校生世代では1学年下で昨年のユース五輪で5冠を達成した北園丈琉(清風高)に注目が集まってきた。メディアに取り上げられる機会も多い北園を見て、橋本は「超悔しかった」とライバル心を隠さない。北園がNHK杯21位で代表争いから脱落する中、17歳が輝きを放った。

 既に代表に決まっている谷川翔と兄・航は市船橋高の先輩で、谷川兄弟は橋本の憧れの存在でもある。「翔選手は美しくて淡々とこなしている。航選手は堂々としている。2人を足したような選手になりたい」。内村航平(30=リンガーハット)、白井らが代表に入れなかった体操ニッポン。17歳の新星は初めての大舞台でも美しく、淡々と、堂々と好演技を積み重ねる。

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