金沢 3位発進、元学生女王 繰り上げ出場からプロ初Vだ

[ 2019年4月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヤマハ・レディース葛城第1日 ( 2019年4月4日    静岡県袋井市 葛城GC山名C=6564ヤード、パー72 )

ヤマハ・レディース第1日 7番、ティーショットを放つ金沢(撮影・西尾 大助)
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 ウエーティングから繰り上げ出場したプロ3年目の金沢志奈(23=レイクウッドコーポレーション)が、71で回り首位に2打差の3位と好スタートを切った。中央学院大時代の2016年に日本学生選手権を制した元学生女王がプロ初勝利を狙う。黄アルム(31=韓国)が69で単独首位。前週優勝の河本結(20=エリエール)は73の10位につけた。

 巡ってきたチャンスを生かした。初日を自己最高の3位でホールアウトした金沢は「難しいコンディションの中でいいプレーができました。風の中でのプレーはいつもより集中して狙いどころをしっかり決めて打っていけるので良かった」と声を弾ませた。出場が決まったのは大会前日。当初は資格がなくコースで繰り上げの機会を待っていたところ、3人が体調不良などで欠場したためウエーティングの2番目で出番を得た。

 関係者の紹介で知り合った元世界ランク1位の申ジエと、5年前からシーズン前に海外で合宿を行っている。今オフは1月中旬からベトナムで1カ月練習。そこで課題の100ヤード以内のショットの指導を受けた。「飛んでいく球の高さをイメージして、アドレスやルーティンを描くことを教えてもらいました」。その効果は短い距離だけではなくショット全体にも波及。4番パー3では142ヤードを8Iで1・5メートルにつけバーディーを奪った。「今日はショットが良かった」と時折強い風が吹く中、パーオンできなかったのは3回と安定したプレーでスコアをまとめた。申ジエには「食べるのも仕事」とアドバイスされ、間食に1日4、5個のおにぎりを口に入れ4キロ増量。体重は54キロとなりスタミナもアップした。

 前週、同じ茨城県笠間市出身の畑岡が米ツアーで3勝目を挙げた。「奈紗ちゃんとは国体で2年一緒でした。凄いな、私も頑張らなきゃいけないなと思いました」。同郷の後輩の活躍に刺激を受け、トップを目指してここからギアを上げていく。

 ◆金沢 志奈(かなざわ・しな)1995年(平7)7月29日生まれ、茨城県笠間市出身の23歳。8歳でゴルフを始める。中央学院大時代の16年に日本学生選手権で優勝。その後、中退して17年のプロテストで一発合格。同年のステップアップツアーの山陽新聞で優勝。昨年はツアー32試合に出場し、ほけんの窓口の5位が最高で賞金ランク57位。今季は3試合に出場しヨコハマタイヤの22位が最高。両親と3人家族。血液型A。1メートル64、54キロ。

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2019年4月5日のニュース