若貴&曙ら最後の同期引退 40歳、嵐望が世話人に

[ 2013年5月2日 06:00 ]

世話人に採用された嵐望

 日本相撲協会は序二段・嵐望(らんぼー、貴乃花部屋)と三段目・栃の山(千賀ノ浦部屋)を5月1日付で世話人に採用したことを発表した。

 現在40歳の嵐望は若貴兄弟、曙、魁皇ら関取11人を輩出した88年春場所デビュー組(95人)最後の現役力士。夏場所(12日初日、両国国技館)千秋楽に、都内で断髪式を行う予定で「相撲協会のために全力を出して頑張りたい」と抱負を述べた。

 師匠の貴乃花親方(元横綱、スポニチ評論家)は同期であり弟子でもある嵐望の世話人就任について「北の湖理事長に採用していただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話し、88年春場所デビュー組の現役力士がいなくなったことについては「われわれ同期は昭和最後の軍団だった。これからは平成の新しい横綱をつくるために尽力しなければならない」と時代の移り変わりを実感していた。

 ▽世話人 現役時代長く幕下や十両に在籍した力士が対象で、年寄名跡を取得せずに引退後も相撲協会に残り雑務を担当する協会員のこと。主に相撲競技用具の運搬、管理や警備などを担当する。年寄名跡を取得せずに引退後も相撲協会に残る役職として世話人の他に、本場所(主に前相撲、出世披露、表彰式)の進行役などを務める若者頭があるが、こちらは原則として関取(十両以上)経験者が採用される。

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2013年5月2日のニュース