サオリン トルコ強豪へ移籍発表「本田、ダルが刺激に」

[ 2012年7月11日 06:00 ]

会見を終え、笑顔でポーズをとる木村

 バレーボール、プレミアリーグ女子の東レは10日、日本代表のエース木村沙織(25)が10月にトルコ1部リーグの強豪ワクフバンクに移籍すると発表した。契約期間は1年で、9月末に東レを退社し、10月の開幕前にチームに合流する。都内で会見した木村は「今、世界一であるトップリーグに挑戦することに決めました。優勝できるように、チームに貢献したい」と決意を語った。

 同クラブで指揮を執るのはドイツ代表監督を兼任するジョバンニ・グイデッティ氏。5月の五輪世界最終予選前に同監督から「優勝するために必要だ」と直接オファーを受け、約1カ月悩んだ末に海外挑戦を決めた。これまで「海外は苦手」と消極的だった海外挑戦を後押ししたのは他競技のアスリートの存在だ。

 「サッカーの長友選手や本田選手、岡崎選手、(野球の)ダルビッシュ選手ら同世代の活躍に刺激を受けた。新しいことに挑戦した方がいいと思った」。11日にはロンドン五輪直前合宿のためにスイスへ出発する。「目標のメダル獲得に向けて頑張りたい。結果を出して、その先にプラスにつなげていきたい」と語り、まずは目の前の五輪に集中する。

 ▽トルコリーグとワクフバンク 現在トルコリーグには世界のトップ選手が多数在籍。昨季はフェネルバフチェが欧州チャンピオンズリーグを制覇。同チームに所属する韓国のエース金軟景(キムヨンギョン)がMVPを獲得した。日本代表の狩野舞子もベシクタシュに所属する。ワクフバンクはイスタンブールを本拠地として86年に創設。リーグ6度優勝。10~11年欧州チャンピオンズリーグを制している。05、06年に東レに在籍したエレナ・ニコリッチ(セルビア)も所属する。

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2012年7月11日のニュース