錦織 インド撃破に貢献!27年ぶりWG復帰

[ 2011年9月19日 06:00 ]

シングルスでインドのビシュヌ・バルドゥハンを破り、喜ぶ錦織圭

テニス男子国別対抗戦デ杯ワールドグループ入れ替え戦最終日

(9月18日 東京有明コロシアム)
 シングルス1試合目で、王手をかけていた日本はエースで世界ランキング55位の錦織圭(21=ソニー)がインドの同456位のビシュヌ・バルドゥハン(24)に7―5、6―3、6―3のストレートで快勝し、27年ぶりのワールドグループ復帰を決めた。第2試合では添田豪(27=空旅ドットコム)がロハン・ボパンナ(31)と対戦し、第1セット途中でボパンナが棄権して、最終成績は日本の4勝1敗となった。

 ツアーの勝利とは違った充実感があった。2日前に続くシングルス2勝で、過去準優勝3度のインド撃破に貢献した錦織は「27年ぶりというのは大きなこと。日本がベスト16に入っていることがうれしい」と言って頬を緩めた。85年に陥落して以来入れ替え戦で4連敗するなど、久しく遠ざかっていた世界最高峰の舞台に、日本のエースが導いた。

 気合にあふれていた。相手は右肩を痛めているエースのデブバルマンから、456位のバルドゥハンに代わったが、狙い通りの一打が決まるたびに、拳に力を込めた。ツアーを最優先し、デ杯を軽視する選手もいる中「(女子サッカーの)なでしこを見て、スポーツが人々に与える力の大きさを感じた」と日本代表の誇りを胸に戦い、ストレートで圧倒。試合後は日の丸を掲げて場内を一周し「今回でまた一段とデ杯への思いが強くなった」と感慨にふけった。

 来年はジョコビッチのセルビアやナダルのスペインなど強豪国と戦う。ワールドグループ定着へ向けて「これからは強敵ばかり。勝てる力を身に付けていきたい」と力を込めた。 

 ▽デ杯 1900年から毎年行われている男子の国別対抗戦。最高峰のワールドグループは16カ国でトーナメントを行う。下部グループはアジア・オセアニア、欧州・アフリカ、アメリカの3ゾーンに分かれている。ワールドグループ1回戦敗退チームと各ゾーンの優勝チームが翌年のワールドグループ出場を懸けて入れ替え戦を行う。来年のワールドグループの組み合わせ抽選は21日にバンコクで行われる。開催地は対戦相手によって決まり、1回戦は来年2月、準々決勝は4月に予定されている。

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2011年9月19日のニュース