川崎が五千競歩で日本新!通算7種目

[ 2008年9月27日 20:45 ]

 陸上の全日本実業団対抗選手権第2日は27日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形で行われ、女子五千メートル競歩は北京五輪20キロ競歩代表の川崎真裕美(海老沢製作所)が21分2秒49の日本新記録で2年連続5度目の優勝をした。女子走り幅跳びは池田久美子(スズキ)が6メートル31で2年ぶりに勝った。男子は円盤投げの畑山茂雄(ゼンリン)が58メートル70の大会新記録で大会最多となる9連覇を達成した。一万メートル競歩は北京五輪50キロ競歩7位の山崎勇喜(長谷川体育施設)が39分29秒00の大会新記録で制し、二百メートルは同五輪四百メートルリレー銅メダルの高平慎士(富士通)が20秒68(追い風参考)で2連覇した。

 競歩の日本女子のエースが五千メートルで存在感を発揮した。川崎が序盤から抜け出して21分2秒49の日本新記録。「7種目の日本記録を目標に長年、やってきた。これで達成できた」と胸を張った。

 ロードでは5キロ、10キロ、15キロ、20キロの日本記録を持ち、トラックも一万メートルの日本記録を6月に塗り替えていた。最高記録扱いの三千メートルも合わせ、7種目のレコードホルダーとなる快挙だ。

 2度目の五輪となった北京は20キロで14位。前回の40位から躍進した一方、世界との差も痛感した。当面の課題は20キロのタイムを1時間28分56秒から1時間27分台に上げること。この日はそのステップとして狙った20分50秒台に及ばず「日本で喜んでいる場合ではない」とも言った。

 28歳。将来の指導者転身も視野に「自分が競歩界を引っ張りつつ、周囲も育ってほしい」との願いも込めながら、世界を目指す。

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2008年9月27日のニュース