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【大分】開山1300年 六郷満山の寺々を巡る――EXILE願掛けのパワースポットも

100段の険しい階段を上がったところで姿を見せる巨大な熊野磨崖仏
Photo By スポニチ

 7月の九州北部豪雨被害から復興を果たした大分県。源泉数日本一の温泉とともに六郷満山と呼ばれる寺々が来年、開山1300年を迎える国東(くにさき)半島が元気だ。寺院群の建立に大きくかかわった宇佐神宮をはじめ、富貴寺(ふきじ)、文殊仙寺、熊野磨崖仏など、どこも観光客らで大にぎわい。特別観覧を行う寺もあり、その歴史と文化をたどった。

 六郷満山――国東半島にあった6つの郷に神仏習合という考えの基に開かれた寺院群のこと。平安時代の最盛期には65の寺があり、今も31の寺院が貴重な歴史を守り継いでいる。

 その中でまず訪ねたのが、JR日豊本線宇佐駅からバスで10分、神仏習合の先駆けといわれる宇佐神宮(宇佐市)。全国八幡社の総本宮で、718年(養老2)、八幡神(応神天皇)の化身とされる仁聞(にもん)菩薩が六郷満山の寺院群を建立。同神宮内にあった弥勒寺の僧たちが同菩薩とともに国東半島に入り、岩屋に仏様を納めて修行の巡礼を続けたという。

 弥勒寺は明治期の神仏分離で廃寺となり跡地が残るだけだが、八幡神らを祭る国宝の本殿は南東の高台にたたずむ。そばには歌手EXILEらが願掛けして歌唱曲のヒットなどにつながったという樹齢800年のクスノキがそびえ、階段の踊り場には両足で踏み願を掛けると結婚できるという夫婦石も。ともにパワースポットとして人気だ。

 この六郷満山、平安時代後期には学問の本山、修行の中山、布教の末山の三山組織に再編成されたが、次に向かった豊後高田市の富貴寺(同駅からバスで30分、拝観料300円)は末山に当たる寺。国宝の阿弥陀堂(大堂)は日本三阿弥陀堂の一つに数えられ、現存する九州最古の木造建築物。中には本尊阿弥陀如来像が安置され、壁画は平安三壁画の一つに数えられている。

 “三大”といえば、同線杵築(きつき)駅からバスで1時間40分の文殊仙寺は日本三文殊の一つ。648年(大化4)開基という六郷満山随一の古刹で、本尊の文殊菩薩は秘伝とされ12年に1度卯年にご開帳されるが、開山1300年前年の今年は特別に12月25日までご開帳されている。このため同期間だけ特別拝観料(600円)が取られるが、獅子の上に乗る文殊菩薩は“必観”だ。

 六郷満山では今も約10年に1度、山岳修行の峯入りが行われているが、出発点が宇佐駅からバスで40分の熊野磨崖仏(拝観料300円)。鬼が築いたと伝えられる100段の石段を上ると、巨岩壁に刻まれた石仏が姿を現す。高さ約8メートルの不動明王と同6・7メートルの大日如来。国内最古にして最大級の磨崖仏で、今も六郷満山の寺々を見守っているような気がした。

 ▽行かれる方へ 大分から宇佐へは特急「ソニック」に乗車すると便利。車は大分道・東九州道宇佐ICから10分。問い合わせは六郷満山開山1300年誘客キャンペーン実行委員会=(電)0978(72)5007、宇佐市観光協会=(電)同(37)0202。

[ 2017年12月3日 17:30 ]

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