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着乗りにトリプル!!! ヤリイカ爽快

[ 2018年2月6日 07:41 ]

名古屋から遠征、鉛スッテでダブルの岡崎さん 
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】寒さ対策怠りなければ夜釣りも快適。静岡県伊東市の宇佐美港出船ではヤリイカが狙いだ。水深が浅く“乗り”の合図もはっきり。一度に2匹、3匹と釣れれば結構な暴れ方で思わずニコっ。誘い、手返しの良さが決め手だ。(スポニチAPC 山本 有道)

 出船間近、清貢丸の船上では恒例の稲本貢一船長の“ヤリイカ教室”が開かれた。そこで教わったのは「イカの元気が良ければ大きめの誘いもいいが、渋り気味の時は小さめ。底から5メートルくらいを重点的に攻める」こと。この言葉を肝に銘じて釣り場の初島沖へと向かった。

 水深は50メートル。浅かった。日中のヤリイカ釣りでは200メートルも覚悟しなければならないが、これなら楽。ゴールデンタイムは辺りが暗くなってから。まだ明るさが残るうちはのんびり、と構えていた。熱海の夜景、その背後には富士山の黒いシルエット。夜釣りならではの美しい光景だ。

 そんな時、しゃくった竿に重みが…。追い乗りを狙ってゆっくり4〜5メートル手でリールを巻いてから電動へ。時々グングンと突っ込むのは良型か、それとも2匹か。下の方のプラヅノに抱きついていたのは予想通り2匹。

 名古屋市の岡崎弘志さん(60=自営業)もダブル。同じ2匹といっても価値あるものだった。岡崎さんの仕掛けは鉛スッテ。その上には浮きスッテの2本。言ってみればパーフェクト?イカ釣りが好きで福井県など日本海側によく行くそうだが、宇佐美のアカイカやヤリイカにも通っている。真のイカファンなのだ。

 横浜市の杉山正治さん(69=会社役員)も負けず劣らずのイカ好き。清貢丸の常連でアカイカやヤリイカを狙っているが、イカを餌にした“イカブリ”にも魅せられている。この日は小型ヤリイカも目立ったが「これは餌にぴったり」と心は青物?

 中盤は乗りがいまひとつで気温5度という寒さが気になってしまったが、午後9時半ごろになってがぜん忙しくなった。いい群れに当たり、イカ釣りで気分爽快な“着乗り”が2回続き、2匹掛けも…。笑顔をもたらせてくれたのは納竿間際。1匹乗りしばらく軽くしゃくり続けるとだんだんと重みが増してきた。これがこの日初めての3匹掛け。すっかり気分を良くしてしまった。

 25匹と足元の水槽をにぎやかにしていたのは座間市の中山正寿さん(71)。「ほとんど底で乗りましたね」と語っていたが、ヤリイカにやる気があると宙層でもアタックしてくる。ちょっと活性の低い中での25匹は船釣り歴40年の貫禄だった。

 ○…夜のヤリイカ釣りの誘いは小さく――がセオリー。40センチしゃくって、その半分の20センチ戻す。プラヅノが水平になった時に乗ってくる、と稲本船長。仕掛けはプラヅノ11センチだが、浮きスッテを1本入れると効果大の日もあるとか。清貢丸には塩漬けのサメの切り身が用意されている。餌巻き餌木用だが、餌木もタックルボックスに入れておこう。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、宇佐美・清貢丸=(電)0557(48)9110。午後4時出船。料金1万3000円。予約割引あり。

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