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イサキ30センチ級続々 タナ取りしっかり 餌取り軍団には注意

[ 2017年4月18日 05:30 ]

ジャンボを釣った伊藤さん。すしだねにバッチリ
Photo By スポニチ

 【ココが一番!】イサキが釣れている。静岡県の伊東沖でも良型が竿を絞る。35センチ前後が多く、時には40センチ近いジャンボも登場。タナさえ合えば連発、3連発!うれしい忙しさだ。 (スポニチAPC 山本有道)

 「イサキはタナを釣れ」と言われるほどだからこれが一番大切。この日訪れた伊東・加納丸の加納隆船長も「指示ダナを正確に取れば、コマセ釣りの中でもやさしい釣りなのでは…」と言うほど。「タナ」の2文字を頭に入れ、コマセ・付け餌のオキアミを付け第1投を待った。

 「始めてください。タナは40メートル」。船長の合図で仕掛けを入れた。どんな大型が釣れてくるのかと期待が高まるが、しばらくしても何のシグナルもない。コマセを詰め替えようと仕掛けを上げると餌がきれいに取られている。イサキと一緒に餌取り軍団も待ち構えているらしい。これは難敵。タナ取り、プラス「手返し」をよくしなければならないと痛感。

 次の投入ではグン。いい当たりが出た。イサキの引きは派手ではないがスーッと底に向かって突っ込み気持ちがいい。手にしたのは30センチ。いい型だ。相模原市の米本照男さん(70=会社経営)は30センチ級のダブル。「伊東沖のイサキはおいしいから毎年釣ってますね。刺し身、塩焼き、干物…私が釣りに出掛けた日は家に子供たち家族を呼んで食卓を囲むんです。これが楽しみ」。お孫さんたちに釣りたての魚を振る舞い、うらやましい好々爺(や)ぶり。

 「一番の好みは握り寿司。私がさばいて妻が握るんです。だからイサキだけでなく多種目釣れるとありがたい」と言っていたのは米本さんの釣友・相模原市の伊藤勇吉さん(63=会社員)だ。この日は38センチの大型イサキをはじめメジナ、アカハタ…帰宅してから舌鼓を打ったに違いない。イサキ釣り好きな人には「グルメ」が多い!

 その後も順調だった。イサキのほか横浜市の秋山卓也さん(48=会社員)には1キロ近いイシダイ。私にも33センチ、35センチ、30センチのイサキ3連発。タナが25メートルの浅場に移ってからも30センチ前後が釣れ、浅いから引きも強烈。イサキ釣りを満喫したのだった。終わってみれば23〜38センチが14〜30匹。伊東沖ではこれからの時季、白子や卵を抱き脂の乗ったイサキが増えてくる。グルメにはこたえられない!

 加納船長おすすめの釣り方はタナより5メートル余分に落とし、コマセをまきながらタナへ。それもリールのカウンターではなく道糸のマーカーで正確に…。追い食いを試みるのも数釣りのコツ。1匹掛かっても同じタナで10秒ほど待つが1匹目が外れてしまう確率も高くなる。浅場だけに一匹を大事にした方が無難かもしれない。

 30匹釣って竿頭になったのは愛川町の斎藤幸一さん(57=会社員)。カンパチ、ワラサなどの「青物」が好きだがこの時季はイサキ。「船長が言うタナを守っただけ」と言うが、誘いも怠らなかった。仕掛けは手作りで、餌取りが多かっただけにハリのチモトに蛍光玉などは付けなかったとのこと。その日の状況を見る目も確かだった。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、伊東・加納丸=(電)0557(37)0681。午前4時半と11時半の2便あり。料金はいずれも1万2000円(餌、氷付き)。

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