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“大器”池 リオ7種目挑戦へ パラリンピックのホープだ

[ 2016年7月19日 07:40 ]

女子100メートル背泳ぎ決勝1組、レースを終えリラックスした表情で表彰式を待つ池(左)

 リオデジャネイロ・パラリンピック(9月7~18日)開幕まで19日で、あと50日となった。18日はジャパンパラ水泳競技大会最終日が横浜国際プールで行われ、女子100メートル背泳ぎ(S10クラス=運動機能障がい)で、17歳の池愛里(峰村PSS東京、東京成徳大高3年)が1分16秒09で優勝。将来有望な1メートル78の大型スイマーはリオで7種目にエントリーすることになった。

 トビウオジャパンの五輪のホープが16歳の池江なら、パラリンピックのホープは17歳の池だ。前日は3種目計6レースをこなし、疲労が残る中で挑んだ得意の100メートル背泳ぎ。予選の1分15秒71から決勝は1分16秒09と落とし「自己ベスト(1分13秒09)から3秒遅れて、ちょっと悔しい。まだまだ練習不足です」と唇をかんだが、前日と合わせて堂々の4種目制覇を果たした。

 9歳で左太腿付近に悪性腫瘍ができ、手術後も左足首にまひが残った。リハビリから始めた水泳でぐんぐんと記録を伸ばした。初のパラリンピックでは50メートルと100メートル自由形、100メートル平泳ぎ、100メートルバタフライ、100メートル背泳ぎ、さらにリレー2種目の計7種目にエントリー予定で、峰村史世監督は多種目挑戦を「若くて成長過程。種目を絞らず、大きく育てたい」と説明した。

 池江とは国立スポーツ科学センターでの練習で顔を合わせたことがあり「頑張ろうね」と声を掛け合ったという。初の大舞台を経験で終わらせるつもりはない。100メートル背泳ぎは自己ベスト更新なら決勝進出も見えてくる。池は「どの種目でも自己ベストを出し、100メートル背泳ぎではメダルを獲りたい」と力強く誓った。

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2016年7月19日のニュース