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東京五輪エンブレム 最終候補4作品決定 4月にも公表

[ 2016年1月10日 05:30 ]

 2020年東京五輪・パラリンピックの新しい大会エンブレムを選ぶ「エンブレム委員会」は9日、本格審査を実施し、採用候補を4作品に絞り込んだ。今後は国内外の商標調査と出願手続きに3カ月ほど要し、早ければ4月にも最大4作品が国民に公表される。

 3日間の審査の最終日となったこの日は、エンブレム委21人全員が出席。応募総数1万4599作品から予備審査やエンブレム委の採点で絞り込まれた19作品から、採点形式や挙手など、計3度の投票と議論で採用候補4作品を選んだ。商標調査で問題があった場合の保険となる次点4作品も選出。作者を尊重し、デザインの修正を行わないことも決まった。

 4作品について王貞治委員は「皆さんに喜んでもらえるものが候補として残った」と太鼓判。宮田亮平委員長は「躍動感あるもの、力強いもの、美しいもの、ときめくもの、それぞれに違いがあった」と絶賛。佐野研二郎氏が手掛けた旧デザインとの違いについて「はっきり違う」と語った。

 組織委によれば、国内外の商標調査と出願手続きは1作品につき約2000万円の費用がかかる。4作品で8000万円が少なくてもかかるが、「(東京に引き継がれる)8月のリオ五輪まで時間的余裕がないため」と理解を求めた。

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2016年1月10日のニュース