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森元首相「受けるかも」 組織委会長受諾に含み

[ 2014年1月10日 23:26 ]

 森喜朗元首相は10日夜のBS日テレ番組で、2020年東京五輪開催に向けた準備を統括する大会組織委員会会長への就任要請があった場合「受けるかもしれないし、断るかもしれない」と述べ、受諾に含みを持たせた。これまでは財界からの起用が望ましいとしていた。

 近く下村博文文部科学相、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長と3人で会談し、最終判断する。

 安倍晋三首相は森氏を組織委トップに充てる意向だったが、森氏は財界人が望ましいとの考えを示していた。ただ財界人起用は難航。首相らは、あらためて森氏で調整に入っている。

 森氏は番組で、組織委会長への就任要請について「誰からも聞いていない」とした。自身が76歳と高齢で、日本ラグビー協会会長として19年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を成功させる責任がある点を挙げ、経済界からの人選を政府側に進言していたとも語った。

 東京都知事選に関しては「東京五輪を、いかにうまくやっていくか(候補者に)訴えてもらいたい。原発は争点とは違う」と指摘。立候補する意向を固めた細川護熙元首相が、小泉純一郎元首相との連携を模索していることについて「何とか小泉さんの力で勝とうと考えるのは少しひきょうだと思う」と述べた。

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2014年1月10日のニュース