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“苦労人”山中 涙の代表入り スポンサーつかず二足わらじの日々

[ 2013年12月30日 05:30 ]

男子1000メートル滑り終えた山中はこん身のガッツポーズ

スピードスケート ソチ五輪代表選考会最終日

(12月29日 長野市エムウエーブ)
 男子1000メートルを制した山中が代表入りを決めた。同走するスピードある選手を追いかけ、粘ってトップで駆け抜けると何度もガッツポーズを繰り返し、師事する結城匡啓コーチとハイタッチを交わした。

 「表彰台の一番上に立っていることがうれしくて。周りから祝福されている感じで感動した」と涙を浮かべた。

 長野県川上村出身で、長野高専では電子工学を学んだ「理系男子」。勉学との両立が難しく「リポートのため寝ずに試合で滑ったこともあった」という。卒業と同時に女子の小平の練習パートナーに抜てきされたが、スポンサーが見つからずに1年間、信州大職員として結城コーチの動作分析などの研究を手伝った。異色の経歴の苦労人は「日本記録を更新したい。世界で通用する選手になりたい」と年男で迎える夢舞台に思いをはせた。

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