選手で最初に大役果たす なでしこ澤に「招致の顔」期待
国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会へのプレゼンテーションに選手で最初に登場したのは、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」で大活躍した澤穂希だった。緊張感の中で大役を果たし、関係者の間には海外への「招致の顔」として期待が高まっている。
「(澤は)最後まで行く人の1人だと思っている」。招致委員会のある幹部は、開催都市を決める9月7日のIOC総会で、投票直前に行うプレゼンでの発言者候補に澤を挙げた。
米プロリーグでプレーした経験があり、英語力は魅力だ。国際サッカー連盟(FIFA)の2011年女子最優秀選手という実績も申し分ない。当初期待された陸上男子ハンマー投げの室伏広治選手(ミズノ)が、IOC選手委員選挙での当選無効をめぐり、スポーツ仲裁裁判所(CAS)でIOCと係争中という事情もある。
「まだ自信を持って五輪の意義を語れない。トレーニングが必要」との声がある一方、18年冬季五輪の平昌招致で大使を務めたフィギュアスケート女子の金ヨナ(韓国)と同様のアピール力があるとの見方も。今後について澤選手は「一番の仕事はサッカーをすること。時間が許す限り招致活動ができれば」と控えめに語った。
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