×

「金栗四三を介抱」スウェーデン人家族子孫に感謝のプレート贈呈へ

[ 2012年6月7日 09:40 ]

 日本が初参加した1912年ストックホルム五輪のマラソンで完走できなかった金栗四三を介抱したと伝えられるスウェーデン人家族の子孫に、日本オリンピック委員会(JOC)が感謝の記念プレートを贈ることが7日、分かった。同五輪100周年の記念式典に出席するJOCの竹田恒和会長が持参する。

 式典はストックホルムで8、9日に行われ、同五輪に参加した各国代表や国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長が出席する。竹田会長は「語り草となっているご厚意に感謝し、日本を代表してお礼の気持ちを伝えたい」と述べた。

 初参加した日本選手団は講道館柔道創始者の嘉納治五郎が団長を務め、陸上に2選手が出場。後に「マラソンの父」と呼ばれる金栗は、レース後半に日射病で意識もうろうとなり、民家に担ぎ込まれ、ペトレさん一家に介抱された。棄権の意思が伝わらず「行方不明」扱いになった。55年後の67年にスウェーデン側の粋な計らいで、数十メートルを走ってレースを完結させた縁もある。

 7月14日には100周年を記念したマラソンが当時のコースで実施される。

続きを表示

2012年6月7日のニュース