ロンドン五輪本番見据え…なでしこ、セットプレー封印
キリンチャレンジ杯に備え合宿中のなでしこジャパンは29日、宮城県内で米国と非公開の練習試合を行った。米国とは4月1日にも対戦するが、主将のMF宮間あや(27=岡山湯郷)はロンドン五輪本番を見据え、セットプレーを一部封印することを明言した。
米国撃破の鍵を握る司令塔がニヤリと笑って言った。「セットプレーでも出さない方がいい部分もある。金メダルを争うことで(米国とは)これから何回も当たる難しさがありますからね」。昨年7月のW杯ドイツ大会決勝での沢の同点弾、今年3月のアルガルベ杯での高瀬の決勝弾はいずれも宮間のCKから生まれた。五輪でも米国戦は接戦になるのは確実。宮間の正確なキックによるセットプレーが強力な得点源となるだけに、今回は手の内を隠すことが得策と判断したのだ。
昨年はW杯前に米国と3度対戦。全力で挑んで負けたことで課題が見つかりW杯優勝につながったが、世界女王になったことで立場は変わった。「トリックプレーなど本番でやろうとしていることは出しません」。本番はあくまでもロンドン五輪。金メダル獲りへ、前哨戦を有効に活用する。
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