×

ハンマー投げドーピング問題 処分持ち越し

[ 2008年9月21日 18:22 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は21日、ローザンヌで規律委員会を開き、北京五輪の陸上男子ハンマー投げで2位になったワジム・デビャトフスキー(31)と同3位のイワン・チホン(32)=ともにベラルーシ=が競技後のドーピング検査で筋肉増強剤に陽性反応を示した問題を審議し、両選手には10月17日までに新たな材料を提出できる猶予を与えることを決めた。それを受けて、最終結論を出す予定。

 ドーピング違反が確定して両選手が失格処分となれば、メダルははく奪され、当初5位だった室伏広治(33)=ミズノ=が繰り上がりで銅メダルを獲得する。

 規律委員会は、法律専門家ら3人のIOC理事で構成され、選手側が言い分を述べる聴聞会も実施。2000年にもドーピング違反で2年間の資格停止処分を科せられているデビャトフスキーは「われわれが潔白であることは分かっている」とあらためて無実を主張した。

 規律委員会はこの日、カヌーのフラットウオーター男子カヤックペア千メートルで4位になったポーランドのアダム・セロチンスキ(34)がドーピング検査で陽性反応を示した件も審議し、同様の猶予を与え、10月8日に最終決定する。(共同)

続きを表示

2008年9月21日のニュース