【ボートレース】石原凪紗 峰竜太の捲り差しを見てレーサーに 勝率アップで目指せA級

[ 2024年5月11日 03:30 ]

石原凪紗
Photo By スポニチ

 愛知支部の若手の中で徐々に力を付けている石原凪紗。近況、白星を増やしてアピールしている。18年末のグランプリがボートレーサーを目指したきっかけになった。

 「(第33回)グランプリのトライアルセカンドで峰竜太さんが捲り差したレースを見て“すごくかっこいい!”と思った。そこから興味を持って、いろいろ調べてレーサーを志しました」。トップクラスの走りに心を震わせ、プロ入りを決意した。

 デビュー後は苦戦しながらも、スリットを果敢に攻め続け、昨年9月の福岡で4コースから捲り、待望の初白星を飾った。

 「先頭を走っていて、ずっとドキドキしていました」と初勝利を振り返る。

 その後はレースぶりも変わり、同シリーズ中にはトータル3勝を挙げて能力の片りんを見せた。

 昨年12月のとこなめからは全コースにも入るようになった。「師匠の吉田慎二郎さんとも相談して“地元の斡旋が入ったら内のコースに入ってみよう”ということになった。内のコースはスタートも旋回も難しい。まだ下手で大きい着を取ってしまう。それでも、難しい点を克服できれば、いい位置に出てくることができる」

 スローでの運びの難しさに直面したが、それでも、5月のとこなめ初日は2コースから差して2着。「2コースから2着を取ったレースは自信になりましたね」。経験を積み、練習も重ねた成果が出て、着実に上達している。

 「スタートは遅れないように行こうと思って行っている」。踏み込みの鋭さに磨きをかけており、スリットでハナを切って見せ場をつくるシーンも増えてきた。

 「来期から、現役を続けるための点数もかかってくる。少しでも勝率を上げてA級になりたい」。現状は勝率が低く、踏ん張りどころになるが、浮上のきっかけはつかんだ。さらなる上達は十分に見込める。

 ◇石原 凪紗(いしはら・なぎさ)2003年(平15)8月20日生まれ。岐阜県出身の20歳。愛知支部。129期。21年11月とこなめでデビュー。23年9月福岡オールレディースで初勝利。同期には刑部亜里紗、竹間隆晟らがいる。1メートル52。血液型A。

続きを表示

「2024 日本ダービー」特集記事

「目黒記念」特集記事

2024年5月11日のニュース