【川口オート グランプリレース】青山周平壮絶V 最終周回4角で佐藤貴也かわした G1は25度目のV

[ 2024年3月10日 17:55 ]

優勝した青山周平はポーズをつくる
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 川口オートのG1「グランプリレース」は最終日12Rで優勝戦が行われ、1枠の青山周平(39=伊勢崎)が、前を行く佐藤貴也を最終周回4角でかわして優勝。G1は25度目のV。99度目の優勝を決め、区切りの100Vに王手をかけた。

 最終周回に壮絶なドラマが待っていた。先頭で踏ん張り続ける佐藤貴。2番手で懸命に追う青山は3角で下がりかけた。しかし、だ。そこで加速して内に切れ込む。そして佐藤貴を内からかわした。ゴールラインを先頭で走り抜けたのは青山だった。「うおーっ」。川口オートレース場がどよめいた。

 ウイニングランを終え、迎えた同期たちに向け、青山は「疲れたー」と本音を漏らした。4100メートルの激闘。前の佐藤貴を追い、後ろの佐藤励や鈴木圭一郎を気にかけ続けた。超人的精神力で最後まで集中力をキープ。青山の強さの源泉が見えた。

 「凄いレースでした。前を追い、後ろの気配を感じ…。凄く難しいレース。最後に勝てたことには自分でもあぜんとしている」。最後の最後でかわしたのは、まさにミラクル。今年のベストバウトはもう決まったとの声も上がった。「無我夢中だった。あそこ行けるのかなー、と思いながら行った」

 終わってみれば5戦4勝の今節だが、楽なレースなど1つもなかった。「思うようにいかなかった。こんな結果が待っているとは思わなかった。また、気持ちを入れ替えて頑張る」。先日の全日本選抜。優勝した金子大輔が「青山、鈴木圭選手ばかりじゃ面白くないでしょう」と言った。青山にも意地がある。まだまだ、主役の座を譲る気などない。

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