【住之江ボート SG第38回グランプリ連載<18>】峰竜太 忘れ物自らの手で

[ 2023年12月18日 10:00 ]

2年ぶりのグランプリに賞金1位で戻ってきた峰竜太
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 長かったか短かったか。1年の空白を経て峰がグランプリに帰ってきた。一昨年の悪夢、空白の期間はあえて振り返らない。とにかくグランプリに峰がいる。賞金1位という最強の肩書と、並々ならぬ思いを持って住之江に帰ってきた。

 「グランプリもオールスターも勝てたし、手にしたいものは獲ってきました。あともう1回のグランプリが最後の忘れ物。獲れたらいつやめてもいいぐらい」

 出られなかった昨年グランプリが住之江開催でなかったことも、因縁めいたものを感じる。迷惑をかけた住之江、ファンに恩返ししたい。その思いがSG、G1を走れなかった峰を突き動かし続けた。優勝しても大返還の事実は消えないのは百も承知。それでも、住之江でグランプリを制して自ら踏ん切りを付けたい。選手生活最大の大勝負だ。

 「技術的には全盛期に戻れないと思うけど、4月に津の周年を獲ってから自分の強みを見つけました。ファンが勝ってほしいと思った時に勝つスター性。それは今がピークと思います」

 自らをスター性があるとは誰しもが言えない。それをサラリと言うのが峰。いかにも新時代のスーパースターだ。SG復帰戦の蒲郡ダービーでいきなり優勝、しかもデビュー100Vを同時に決めた。これ以上のスター性はこの世にない。満を持して21日の12Rに絶好枠で登場する。テーマがはっきりしている峰のグランプリ。黄金のクリスマスプレゼントは自らの手で。最高の笑顔と涙を待とう。

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